大田地域雇用創出促進協議会は、豊かな自然や地域を代表する地域産業の地域資源を効果的に活用した魅力と活力に満ちたまちづくりを目指しています。 |
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〜石見銀山の世界遺産登録を機に、 世界に開かれた地域づくりと雇用創出を 〜 |
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![]() 大田地域雇用創出促進協議会とは? 世界遺産登録を目指す石見銀山遺跡や国立公園三瓶山をはじめとする豊かな自然や地域を代表する地域産業である石州瓦などの地域資源を効果的に活用した魅力と活力に満ちた街づくりに努め、地域の雇用構造を改善し雇用機会の創出と拡大を図ることを目的に経済団体ならびに行政が一体となって、本協議会を設立しました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「いろんな人が行き交うテーマパークのような場所を目指す」
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有限会社 幸久の家 代表取締役:福田 一司 〒694-0024 島根県大田市久利町久利691 FAX:0854-82-4690 |
大田市久利町にあるグループホーム「幸久の家」。
2004年3月に開設されたこのグループホームには下は18歳から上は108歳まで、幅広い年齢層のメンバーで運営されている。
この幸久の家を経営している福田一司さんに介護に携わるきっかけを聞いてみた。
「介護の世界に入ったきっかけはたいしたものじゃありません。看護学校の実習で介護に携わり、『こういう仕事もあるのか〜。じゃあやってみようか』とした漠然とした考えで、看護の仕事を2年携わったあと、介護の世界に入りました。」
想像していた答えより、かなり漠然としていたので、拍子抜けしてしまった。たが、そんな福田さんも働く中で強い危機意識を持ち、独立の決心を固めていった。現場で福田さんを待っていたのは介護には人間性がないという現実だった。
【親をこんな施設に入れたくない!】
福田さんは介護施設の職員として働き始め、あまりにもひどい現場の様子に強い疑問と危機感を感じていた。
「単純に思いました。今ある施設に親を入れたくないって。多くの介護施設はそれぐらいサービスに問題があるんです。
独立以前に島根県のある介護施設で働いていました。その介護施設ではまるで老人をベルトコンベアーの上に乗せるような感じで介護をしていたんです。この様子を見れば、誰でも施設に預けようとは思えませんね。」
既存の介護サービスの現場で感じた矛盾。その矛盾を解消して、安心できる福祉施設を自分の手で作りたいという思いが形になったものが、現在の「幸久の家」というわけである。
「誰もが人生の終わりは安らかで健康に生きたいという希望を持っているはずですよね。にもかかわらず、大半の介護施設の現状はとにかく施設側は『作業』の効率を第一にお年寄りに接しているわけです。
例えばその施設ではお年寄りの認定が要介護だろうが痴呆だろうがまったく同じ扱いをするんです。例えばある時間がきたら必要のない人まで一斉にオムツを取り替えていました。効率しか考えず、お年寄りの人間性をないがしろにしているのが、今の介護の現実です。
設備は非常にいいものが整備されていますよ。でもやってることは介護サービスとは名ばかりの、お年寄りを工業製品みたいに扱うことなんです。この矛盾を自分から解消しようと、独立を決心しました。」
ベルトコンベアー型の介護はやりたくない。だが福田さんの独立には大きな壁があった。2000年4月に介護保険制度が確立されるまで、福田さんは独立して事業を始めることができなかった。
「介護施設で働く中で、独立しようという意思は強くなっていきます。でも当時は介護保険制度も確立していませんでした。独立しようにも公的機関でないと介護施設は設立できなかったんです。ようやく介護保険制度が確立されたのを機に開業準備を進め、県の指定をとって始めました。」
民家を改装したデイサービスセンターから事業を始め、
幸久の家は現在、行政からの補助金を受け取っていない。福祉事業担当者からは「福田さんの施設には3億円払ったとしても誰も来ませんよ。」とまで言われた。行政から見向きもされなかった。
だが、大規模施設では難しい地域密着型介護をすることで着実に入居者を増やし、お年寄りに感謝され、第三者評価結果でも高い成績を上げている。
【幸久の家の将来】
介護保険制度によって独立できたとはいえ、現行の制度ではまだまだ多くの規制があり、介護サービスの進歩を阻んでいると、福田さんは考えている。現行の制度では介護サービス、というより施設の入居者の自由が大幅に制限されている。
たとえば施設からの外出は原則「行事」しか認められず、入居している今日あそこに出かけたいと思っていてもできない。日常的に買い物をすることはまず無理だ。
「こんな不自由はスウェーデンなどではありえません。施設にいるお年寄りは自宅にいるような感覚で暮らすことができるんです。」
今の日本に、スウェーデンのお年寄りが持っている当たり前の豊かさはない。お年寄りの生活をスウェーデンの「あたりまえ」に少しでも早く近づけるべく、福田さんは介護に取り組んでいる。
福田さんはお年寄りだけではなく、若者にも眼を向けた事業の展開も視野に入れている。
たとえばニートの若者をグループホームの入居者にして、そこで働くことで目的意識を見出し、社会進出のきっかけを作る事業も構想中だ。
「グループホームにカルチャーセンターを作るということを考えています。世代が遠い人とも分かりあえるということに気づけば若者、高齢者にとっても生きる喜びになります。私も戦争の話を聞いたのですが、自分がどんなに恵まれているかっていうことがわかりましたね。」
若者、老人ともに社会に貢献しているという実感を持つことで、老人と若者が抱えている問題を解決できるというわけだ。
「子供が手を離れたお母さんたちが集まってくれたら、託児所なんかもできます。とにかくいろいろな世代が入り混じると、刺激が生まれるんです。若い人も入っていける場にしてみたいですね。」
託児所一見異業種に見えるが、この間に一連の流れをつくることは可能だ。世代と世代が互いに協力し会える場としてのグループホームのあり方を実現することで、福田さんは介護の世界に一石を投じようとしていた。
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