「ゆっくり自分の足で踏み出す 勇気を与える亀の子」 亀の子
社会福祉法人 亀の子
福祉工場遊亀館
事務長兼営業担当:森山 泰仙
〒694-0064
島根県大田市大田町大田ロ267-6
TEL:0854-84-0271
FAX:0854-84-0272
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今回取材に伺ったのは、精神障害者のための自立支援を行なう福祉施設「亀の子」だ。取材を受けていただくのは、亀の子スタッフの森山康仙さん。この施設の事務長として、施設の重要な役割を担っている。
亀の子は、現施設長でも、森山さんのお父様の賢勝さんが社会福祉法人を取得したことで設立された。
賢勝さんは、石東病院でケースワーカーとして働いていたそうだ。
ケースワーカーとは、精神障害者の退院後の住居や、就職や金銭的なアドバイスなど、退院後の生活全般のコーディネートをする仕事だ。
「今まで、入院していた人が、地域にいきなり出て、生活することは本当に大変なことです。ケースワーカーは社会との架け橋をする重要な役割。」
精神的な障害を持つ人は、健常者とは変わらない生活が出来るが、薬を投与して、発作などの症状を抑えているため、この薬による眠気や集中力の低下といった副作用で、一般の人と同じように働くことが難しいそうだ。
20代から60代の精神障害者40名を受け入れている。
亀の子はそのような一般企業で働くことが難しい障害者を、福祉工場「遊亀館」で雇用している。賃金は時給制で、場合によっては、社会保険や、雇用保険をかけることもあるという。
工場では、主に、高齢者向けの配達弁当の製造、配達や、天然酵母のパン製造などを行なっているそうだ。地元では、この天然酵母のパンが人気を集めている。
また、退院後の精神障害者が社会復帰を目指す授産施設(作業所)として、「亀の子工房」も整備されている。こちらは、実際に施設で雇用されている福祉工場「遊亀館」と違い、一般企業で働くことを前提にしている。
こちらでは、主に、豆腐製造を行い、地元のJAなどで販売したり、配送して訪問販売なども行なっているという。
【亀の子のあゆみ】
もとは、病院から退院して間もない人や、一般企業で働くことのできない精神障害者の人が仕事に慣れ、自立するための軽作業所から始まった。
最初は、小さなプレハブの中で自動車部品の組み立てなど、下請けを行なっていたそうだ。
また、作業所に通う方のために、生活するための居住施設なども提供していて、作業所に通所していない方でも、地域で暮らす精神障害者の方が気軽に相談できるライフサポートセンターも整備されている。
さらに、施設の一角には、ポレポレという喫茶店があり、ここは、障害を持たない方でも気軽にお茶が飲める。地域に住む人々と、施設の人との交流の場となっているのだ。
  
「この10年間で、精神障害者に対しての国の方針もずいぶん変わってきました。入院している人を早く、退院させて社会に早く復帰させる方針に変わったんです。だから、私たちの自立支援施設の重要性も、この10年大きくなってきました。」と森山さんは話す。
【幸せな生活】
「国の方針では、一人でも多くの障害者を一般企業に就職する一般就労を目標に掲げることを良く見かけるんですが、私は、その人にとって、必ずしも一般企業に勤めることが、その人にとって本当に幸せなのか、疑問に思います。企業に勤めなくても、障害者の方が努力して、社会の中で、うまく生活していけて、その人が生幸せを感じることができているのなら、私は必ずしも一般就労だけが最終目標ではないと思っています。」と森山さんは話す。
【地域に開かれた施設であるために】
施設と地域との関わりについて聞いてみた。
「施設が地域と関わる方法はたくさんあります。例えば年一回の天領さんのお祭りに参加して、市内を練り歩いたりして、地域の人と関わる機会もありますし、普段の作業の中でも訪問販売などでの関わり合い方もあります。」
他にも、施設で働く登録制のボランティアで、一般の方が施設とのかかわりを持つこともできる。
「精神障害者といっても、一人の人間です。今はたまたま障害を持っているだけで、私たちも明日、うつ病などの病気になるかもしれない。だから、私は障害者の人を特別な目で見たりはしないです。十人十色、色んな性格を持っている、と考えています。」
私たちはとかく、“施設”ときくと、別世界を見るような気持ちになりがちだが、でも、同じこの地域に暮らす人間だらから、互いに助けあい、生きがいをみつけたり、幸せを感じたりできる地域を一緒につくっていけたらいいと思う。
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大田市の企業家へ突撃!インタビュー 社会福祉法人 亀の子
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