「瓦からはじまる安心、安全のまちづくり」 瓦のハタノ
有限会社 瓦のハタノ
代表取締役:波多野伸考
〒694-0041
島根県大田市長久町長久イ209-9
TEL:0854-82-7181
FAX:0854-82-9151
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今回は大田市長久町にある瓦のハタノの社長、波多野伸孝さんに取材に伺った。波多野さんの会社は波多野さんを含め、社員は全員で3名。とても少ないが、瓦の施工法「シールド工法21」が昨年10月に特許をとるほどまでにすばらしい技術を生み出した国内でも注目を浴びている会社である。
瓦というと、私たちの家を守る重要な役割を果たしているが、一度、地震などの災害が起こると、瓦が屋根から剥がれ落ち、住む人にとっては脅威とも言える存在になるのである。
家の住人にとって気付かれないことだが、瓦を葺く作業は、とても危険だ。職人が高い屋根に登って何時間も作業をしなければならない。
また、瓦を葺き替えるときに出る廃棄物の量をご存知だろうか?
取り替られた瓦だけではなく、表からは見えない、瓦の下にある屋根部分を接着する役目を果たしていた粘土部分があり、屋根の重さはその大部分が粘土で占められているというから驚きだ。そして、葺き替えのときには、その接着部分のすべての粘土が、大量の廃棄物となって、出るのである。
【歴史を変える特許技術】
家にとって欠かせない存在の瓦。
しかし、そこには、様々な課題があるのだ。
それが顕著に現れたのは、平成7年の阪神大震災だ。
おびただしい数の家屋が倒壊し、多くの人がその下敷きになり、命を奪われた。
この状況に心を痛めた課題を解決するためにも、波多野さんは、瓦と屋根の装着部分を従来の粘土を使わなくても良い、「シールド工法21」の技術を完成させたのである。
これは、瓦が災害によって飛ばされにくく、また、凍害などの被害にも耐えうる方法で、さらには、瓦の葺き替えの簡略化、さらには葺き替えによる廃棄物の減少と、それによる住人のランニングコストの軽減化といった、様々な問題をクリアした最新の技術なのだ。
「粘土からの移行をはかった乾式工法は、今までも何度も研究されてきたんですよ。でも、みんな実現できないものばかりだったんです。
「シールド工法21」が特許をとったら、歴史が変わりますよ。」
と自信を持って話す波多野さん。
【縁の下の力持ち】
「家を建てるとき、お客さんは外観、外から見える結果の部分しか見えていない。その中まで知ろうとしないんです。見えない、評価されにくい部分こそが、外観をささえる重要な部分なんですよね。」と波多野さん。
最近ニュースにも取り上げられている耐震偽造問題も、買い手側の関心の無さも問題なのかもしれない。
「私たちは家づくりの重要な部分をつくっています。だから客さんとの信頼関係を築くことが絶対です。」
シールド工法21は、まさに縁の下の力持ちだ。
特許を取得する以前から、依頼のあった十数件の家をこの工法で建てているが、クレームは一件もないという。
しかし、波多野さんが特許を取得する技術に育て上げるまでは、様々なドラマがあったそうだ。
【会社の運命を変えるとき】
自らを“瓦に惚れた男”と話す波多野さん。もともとは瓦のハタノは、名瓦の販売業として独立。しかし、実際に現場で瓦を葺く職人の苦労や、先ほども述べたような様々な課題に直面することになる。
「何とかしたい!」という思いを持っていたとき、あの、阪神大震災が起こったのである。
そして、今から7年前、「家に住む人も、つくる人も安全安心の瓦の施工技術を生み出したい!」と立ち上がったのである。
「この方向転換に多くの従業員が会社を去りました。みんな、私の熱意を理解してくれた上での退社でした。しかし、残ったのはたった3名。知識も、お金もない中、それでも私たちの熱意に共感してくださった方たちの協力があったから、何としても成功して恩返ししようと思いました。」
会社の事務所にあるシールド工法21の効果を実験する装置も、資材などを自分たちで集めた手作りだそうだ。
「災害にあって、被害を受けて、人間が負けたなんて、私は思いません。私たちは、問題を解決するために、立ち向かっていきたいと常に思っていましたね。」と語る。
【みんながハッピーになる安心なまち】
「この工法は、家をつくる側も住む側もハッピーになれる技術。みんながこの方法で家作りをすることで、まち全体が災害に強い安心して暮らせるまちになると思うんです。この技術が大田地域に浸透するようにPRしていかなければなりません。」
ハッピーな技術を生み出した波多野さんご自身もとても明るい方で、取材中、社員3名が揃って仕事の話をされえることもあったのだが、みなさん笑い声が絶えなかった。
「楽しくないと仕事じゃないですよ。」と語る波多野さん。
ハッピーな仕事はハッピーな人から生み出されるのだ、と実感した。
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大田市の企業家へ突撃!インタビュー 瓦のハタノ
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