大田地域雇用創出促進協議会は、豊かな自然や地域を代表する地域産業の地域資源を効果的に活用した魅力と活力に満ちたまちづくりを目指しています。

〜石見銀山の世界遺産登録を機に、 世界に開かれた地域づくりと雇用創出を 〜
個性や特技、地域の特性をいかしながらひとりひとりが地域の「問題解決」につながり「生きがい」や 「やりがい」を持って「継続」していける仕事を地域で見つけよう!自ら創ろう!世界遺産を目指すこの石見銀山の地で!

大田地域雇用創出促進協議会
大田地域雇用創出促進協議会とは?
世界遺産登録を目指す石見銀山遺跡や国立公園三瓶山をはじめとする豊かな自然や地域を代表する地域産業である石州瓦などの地域資源を効果的に活用した魅力と活力に満ちた街づくりに努め、地域の雇用構造を改善し雇用機会の創出と拡大を図ることを目的に経済団体ならびに行政が一体となって、本協議会を設立しました。

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「大代に夢を咲かせる三又の花」 一万円札の会

一万円札の会

会長 :藤井 房子

〒694-0433

島根県大田市大代町大家433

TEL:0854-85-2412

紙透体験処 一万円札の会一万円札の会 みつまた工場

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大田市大代町の山中、棚田が広がるその横に、一万円札の会の工房はあった。
工房をお邪魔した時間は3時。工房の人たちがちょうどコーヒーブレイクに入ろうとしていた時間で、私たちはおなじコーヒーとお菓子を供された。

わしに紅葉を織り込んでいるようすこの工房にいる人たちはみんなで和気藹々と仕事に励んでいた。自分たちですいた和紙に紅葉や花を織り込んで、はがきや色紙を作っている。聞くと、この紅葉や花もこの近辺で取れたものを使っているという。まさに100%大代産の民芸品だ。

 


【一万円札の和紙】

一万円札の会とは、ここで使われる和紙の原料、三又が一万円の紙の原料として用いられていることから由来している。この素材が一万円の日頃慣れ親しんだあの手触りを実現している。日本の紙幣は世界一偽造が困難といわれる。店員の“手触りが違った“という感覚から偽札が発覚したというニュースはよく聞いていると思う。目を瞑っていても紙幣の手触りと、コピー用紙のそれとでは明らかな差異がある。
そしてもうひとつ忘れてはならないのが、その耐久性。紙幣の寿命は2年といわれている。2年の間に幾多の人手をわたり、機械に通され、なおも形を保つためには強靭さが必要不可欠だ。このような条件を満たす素材が、この地域で取れる三又というわけだ。
一万円札となる三又は、その樹皮を剥いで大釜で煮詰めて繊維を取り出し、その繊維を漂白して納入する。ここで使われる和紙の場合、その多くは漂白されないまま加工され、ニビ色がかった素朴な色調の和紙が出来上がる。

 

藤井さん【大代に三又の花を再び…】

一万円札の会の代表を務める藤井房子さんは、この事業に携わる前まで、三又を栽培するノウハウや和紙を作るノウハウがあるわけではなかった。

農林普及センターの講座を聞いて、私も何か始めなくちゃって思ったのがきっかけだったんです、この仁摩、太田から。近所にたくさん生えている三又を見て、これでこの地域を活性化したいけど、どうやったらいいかな、と考えました。そのことを講座の感想に書いてみたら、センターから家に5人も職員がやってきました。そこでやってみろっていわれたんです。
はじめたんですけど不安だらけでした。誰も指導者がおらんのですよ。何から何まで全部ゼロから始めたんです。

藤井さん藤井さんはそこで仲間を集め、三又の苗を植え、手すき和紙作りのノウハウを学びながら事業を始めた。自分たちにもノウハウはなく、米や野菜の育成指導に長けている農業指導センターも三又のことはわからなかったから、すべて自分たちで方法を模索していったという。
地元を一個一個駆け回って協力者を集めた。協力者の畑で三又を栽培してもらい、あるいは工房での紙すきを手伝ってもらった。そういった精力的な活動が報道機関の注目を集め、提携の誘いも多く受けるようになったという。

地元の小学校の卒業証書を三又作るようになりました。和紙は一枚一枚ごとに、見せる表情が違うんです。ですから、ここで作られる卒業証書は世界でひとつだけの卒業証書です。実際、卒業生からもよかったという声を聞きました。あの感謝の言葉は堪えられませんでしたね。

藤井さん【フィリピンとの提携】

さらに三又和紙の技術は国境を越えて伝播されている。一万円札の会は昨年秋に、フィリピンのコミュニティビジネス団体と提携を結んだ。その団体” SHAPII”はフィリピンのミンダナオ島で農地を荒廃させる要因であるコゴン草を、日本の和紙の技術を使ってポストカードなどを製作しているのである。この事業は農地の荒廃を食い止めただけではなく、地元住人100人の雇用を生み出すビジネスとして成功している。
一万円札の会はその団体から日本へとインターンしてきたフィリピンの女子学生に、この大代で採れた三又を、みかんダンボールにして二箱分提供している。フィリピンと日本とが、和紙を通じて実現した。

事業を始めた当初は創造もできないことでした。彼女の話す英語がわかるわけではないけど、それでも志を同じくすることができたんです。環境問題の解決にも役立つと聞いて、これまで以上に張り切ろうと思いました。

紙すき体験中【一万円の紙を作る】

三又の和紙を作る工程を体験したいとお願いし、自分でも作ってみた。まず三又の繊維を溶かした糊を型に流し込む。かわいいので工房の皆さんがやっているように木の葉を織り込んでみる。その後再び型に液を流し込む。このとき私は肩を両手で支えていたが、工房の人たちは片手で支えていた。やはりプロは違う。
型から和紙の素を抜いたら布をかぶせて掃除機で水分を吸い取って、アイロン版の上で乾燥させる。両面がある程度乾いたら、アイロン版から紙をはがし、アイロンをかけてしばらく新聞紙の上にのせておけば、完成だ。
後日、自分の作った和紙をいただいた。紅葉の端っこが繊維十分に絡んでいなかったので、葉の端っこが出ていた。まだプロには及ばないと実感したけど、私が紙を作ったという、独特の実感がこの和紙から感じられる。
みつまた私が体験した紙すき体験も、この一万円札の会は主催している。ただの紙ではなく、一万円と同じ素材を使う紙すきは珍しい。
大代のアイデンティティとして、三又和紙の存在感は確実に大きくなっている。


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大田市の企業家へ突撃!インタビュー 一万円札の会

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