「地元出身者を呼び込もう!」ギフトたかの
ギフトたかの
代表
:野 聡
〒694-0064
島根県大田市大田イ411 パル内
TEL:0854-82-2544 |
 
大田市の市街地中心に位置する総合ショッピングセンター、“パル“。
ここに地元に根ざしたビジネスによって、大田市を少しでも活性化させようと活動している商売人がいる。
野聡さん。「ギフトたかの」の代表である。
ギフトたかのは、その名の通り、ギフトその他のみやげ物を扱う商店である。もちろん銀山関係の商品も店内には数多い。そのギフトたかのは石見銀山の世界遺産登録を控え、提携による商品開発を通して更なる躍進を図っていた。
【産まれたばかりの店を継ぐ 】
野さんは祖父の代から3代続く店を受け継いだ。高野さんが高校1年生のとき、父親から店を継がないかともちかけられたのである。もともと商売に強い興味があったこともあって、高校卒業後にそれを引き受けた。
だが、野さんの父親は、受け継ぐにあたってもうひとつ条件を加えたのである。
「継ぐならパルでやるのはどうか、そう言われたんです。」
昭和57年にオープンしたパルは大田市の商店街にあった店舗が集まってできた総合ショッピングセンターである。ここには大型商店は入っておらず、地元資本によって作られた、いわば商店街の延長線上にあるショッピングセンターなのである。そのできたばかりのパルの一角の店舗で、野さんの職業人生が始まったのである。
「18歳で商売を始めたばかりのころは、いらっしゃいませというのにもやっぱり抵抗がありましたね。恥ずかしかったですもん。でも毎日やっていくうちに慣れてきました。」
野さんは新生ギフトたかのを“お年寄りが来て和む、色んな話題が飛び交う、笑顔が常にあるお店にしたい”という思いで店を切り盛りしてきた。
話に来たついでに「ギフトたかのなら信用できるから、何か買って帰ろうかな」と思うようなそういうお店が理想だという。
「商売をやっていく中で気づいたんです。商売って言うのはモノを売るんじゃない、真心を売るものなんですよ。ですから笑顔で、優しくお客様に接していかなければ、お客様に満足してもらえませんからね。」
野さんはパルがオープンしてから今までずっと、パルのギフトショップたかのの中で商売をしていた。野さんの職業人生はパルの歴史そのものと言っていい。
【大田商工会議所青年部の活動】
野さんは自分の店を経営する傍ら、大田商工会議所青年部会長、及び島根県商工会議所青年部連合会会長を務めている。全国の商工会議所と大田市の企業とのパイプ役としての役目を果たしている。その活動の中、野さんは大田市、ひいては島根県全体の活性化のために、積極的に広島県などで開催されている催し物に商品を出展し、大田をアピールしている。
「何のために集まっているかといえば、それは最終的には自分たちの事業を活性化するためです。でもそれは一人でやるのではなく、色々な会合を開いて情報交換したり、自分たちをアピールしたり、提携したりすることで実現することもある。」
そのために商工会議所の活動を通して、大田市を活性化するために、地元にいる自分がどうすれば今の大田の状況を変えられるか、考えているという。
その手法の一つが地元企業の異業種の提携である。例えば製材で出た木屑を温泉でお湯を沸かすという提携が現在考えられているものである。
「自分の商売がもちろん一番大切ですけど、それを新しいビジネスにつなげるために常にアンテナを張っておかなければならない。」
自分のお店でも扱おうと現在商品開発を進めている「生姜糖」や、後に述べる「石見銀山カラミ焼き」もこうした活動の中でみつけた提携から生まれている商品だ。
【地元出身者を呼び込もう! 】
野さんが考える大田市再生のカギは、大阪や東京にでている地元出身者だ。
大田市出身者は特に大阪で地場経済に大きな影響力を持った人物も多く、東大阪の町工場から人工衛星をつくるプロジェクト「まいど1号」も大田市出身者が大きくかかわっている。
野さんはこうした人が少しでも力になって、それをきっかけにして大田市を盛り上げられると考えている。
「大田出身の人は盆と正月、必ず大田に帰省してほしいんです。Uターンとか大げさなことじゃなくて、家族に大田に帰ってきてお金を使うことが、ここの活性化に確実につながるので。それが地元にも刺激になって、よりよいものが生まれるきっかけになりますからね。」
そのために、大田をより魅力ある町にするため、自分の商売、そして商工会議所の活動に取り組んでいる。
【銀山鉱石をお土産に】
野さんは自分の店舗から、地域をアピールできる、何か新しいものは生み出せないだろうかと日々、模索している。
ギフトセンターたかのは土産物を扱っており、当然石見銀山に注目していて、それに沿った形で商品を売っている。そこで野さんは、石見銀山の世界遺産登録に向けて、魅力ある商品を求めた結果、地元の延里焼と提携して「石見銀山カラミ焼き」というものに注目した。
銀鉱石を灰吹法で精錬した後の残滓(ざんし)。これを粘土と混ぜて地元の陶芸、延里焼きで焼成した物が、この鏡焼きという陶器である。
鉱石中に残った結晶や金属が表面に浮かび上がり、きらきらと光る。さながら銀鉱石を割ったかのようなお土産である。
この銀山の鉱石を思わせる、というより銀山そのものともいえるお土産だ。大田で売ることによって価値がでるものを提供したいという。
「口にするとガサガサ痛いので、花瓶や山野草を入れる鉢、風鎮(掛け軸の錘)に使うといいと思います。」
こうした素材をいかにアピールするかが、野さんの商売だ。
そのために地元のお客さんと笑顔で接し、またあるときは県外で商品を売り出しにいくのである。
地元企業と他県、及び都市部、そして全国の大田市出身者にどれだけ大田市がアピールできるか、それが野さんの双肩にかかっているのだ。
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大田市の企業家へ突撃!インタビュー ギフトたかの
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